株価の動きには『調整』と呼ばれる周期的な変動があります。
銘柄によって変わりますが、だいたい
- 短期(1〜2週間程度)
- 中期(数ヶ月)
- 長期(数年単位)
の3つに大別でき、株価はこういった長短ある調整の組み合わせによって動いていることが多いです。
現在の株価がどういった調整の組み合わせによるものなのか?
また、過去の相場と見比べて、どの時期と似ているのか?まで考えながら銘柄選びをしていくと、取引銘柄の幅が広がります。
調整がどの段階にあるのか?については残念ながら後になってからでないと正確に知る事はできません。
しかし、調整期間を考慮に入れて銘柄判断を行うと、特にスイングトレードの場合に勝率がアップするので、是非、調整期間というものを判断材料に入れるように心掛けてみてください。
「トレンドに勝る材料なし」と言われてはいますが、トレンドだけで株価が上下しているわけではありません。
勢いのある上昇トレンドの途中であっても、調整期間に入ってしまえば株価が一時下落してしまったり、トレンドが終了してしまう事もザラにあり、調整期間の威力というものは力強いのです。
調整の判断は「個別銘柄ごと」におこなう
調整の判断は、「個別」に行うのが鉄則です。
日経平均や業種ごとの調整判断はあくまでも「平均」でしかなく、特にマザーズ等は日経平均とはかけ離れた値動きをします。
自分が買うことを検討している銘柄を個別で調べてゆき、現在の株価が調整のどのサイクルにあるのか?これから先、どのような値動きをするのか?までしっかり予測した上で取引を行いたいですね。
また、既に保有している銘柄についは、今後も保有を続けるのか?それとも一旦売却して値動きを見てから買い直したり、別の銘柄へ移るのか?などの判断にも調整期間の考え方が役立つことがあります。
たとえば、持ち株の株価が一時的に下落していても、調整期間を過ぎればまた元の株価まで上昇することがあったりするからです。
明らかに調整期間による一時的な株価下落でない場合はすぐに損切りする必要がありますが、そうでない場合には当初の売買シナリオに従って、保有し続けた方が良かったりします。
それから、調整期間を読み取れるようになれば、一時的に下落している銘柄を買い集め、調整が終わって株価が上昇したところで売ることもできます。
リスクを最小限に抑えながらトレードできるので、調整期間のことを頭の隅っこに置きながら取引してみてください。