マージンコール」が発令されて損失を出してしまった場合、対策をしないと大きな損害を被ることになります。
初心者の方は、「マージンコール」が発行された後に何をすればいいのかわからないまま放置しないようにしてください。
マージンコールが発令された後に投資家が何もアクションを起こさないと、トレーダーは強制的にロスカットしてポジションを決済してしまいます。これを「ロスカットルール」といいます。
損失が発生したポジションは、反対売買ですべて決済します。取引終了となりますので、これよりも損失が大きくなることはありません。
この「ロスカットルール」は、リスク管理の考え方からすると必要なルールだと思います。損切りしたと思っても…。
強制ロスカットを取る基準は、企業間で統一されているわけではありません。最も多いのは「証拠金比率が20%以下になった場合」です。業者によっては、投資家が10%刻みで設定できるところもあります。
業者を選ぶ際には、「ロスカットルール」がしっかりと定められている業者を選び、取引に活用することが大切です。
ここでは証拠金率の計算について例を挙げて説明します。
仮に最低証拠金20万円、ロスカット率40%で取引したとします。
現在の為替レートが1ドル=99.00円で、1万ドルの買い(買いポジションを保有)をした場合、最低証拠金が20万円、ロスカット水準が40%となります。為替レートが1ドル=98.00円(ドル安)になったときの損失額と証拠金率を計算してみましょう。損失額は(99円?98円)×1万ドル=1万円、証拠金は20万円?1万円=19万円、証拠金率は19万円÷20万円×100(%)=95%となります。
次に、円高ドル安が87.99円まで進んだとします。損失額は(99円?87.99円)×10,000ドル=110,100円、証拠金は190,000円?110,100円=79,900円となり、証拠金率は79,900円÷20万円×100(%)=39.95%となります。証拠金率が40%を下回ると「ロスカット」が発動します。
為替が予想外の動きをして、思ったような展開にならないのはごく自然なことです。そんな時に損失を最小限に抑えるためのルールが「証拠金コール」と「ロスカット」であり、投資判断が外れた時に恐ろしいことが起こらないようにするためのルールだと言えます。





























